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カラタケ日記

派遣社員から契約社員になって9年経過。思いついたことを書いてます。

護るべきもの

夜勤明けで帰る途中、国道357は大渋滞。3連休のなか日だ。この先にディズニーリゾートがあるからしょうがない。ノロノロ運転で40分ぐらい経過した頃、数台先の大型バスから1人の女が下りてきた。続いて5~6人の固まり。男女の年輩の人たちの集団。1人10代の女の子がいた。

 見ると、40代女がキビキビ動いている。後からついてきた女性2人のうち高齢者が手に持っているのはピクニックシート。片方の中年女がその端を持ち、2人でそれを広げようとしている。

 40代の女が何か言いながら指示している。切羽詰まった感じだ。一度立ち止まって、1~2メートル移動した。40代女が指さしている。その場所はだめらしい。遠目からでも緊迫感が伝わってくる。

 すると、彼女らの手前にいた中年の男が、いきなり道路の外壁に向かって放尿をはじめた。それを合図に、40代の女が素早くズボンを下ろし、何の躊躇もなくパンツを下ろしてしゃがみ込んだ。

 私の目に大きなおしりが飛び込んできた。「おおー、あのおばさんオシッコしているよー」思わず叫んだ。隣にいた二十歳のN君に教えてあげた。

残念なことに黄緑色のピクニックシートは3秒ほど遅れた。年輩のおばさん達ではそのスピードに付いて行けなかった。おばさん達もはじめての経験に違いない。2回目はうまくいくはずだ。

 おしりを目撃してから、ノロノロと車は約50メートル動き、まだ終わっていない現場の真横を通過した。直視できない。けっこう長い。だいぶ貯まってたようだなとひとりごちた。

 懸命に用を足している40代女を背にして取り囲むように2重の壁を作り、毅然とした態度で彼らと彼女らは立っている。先に済ませたおじさんも遠くを見ながらその輪の中にいる。彼と彼女らは、中でおしっこをしているおばさんを絶対に守ってみせる、といわんばかりに互いの身体を寄せ合っていた。護るべきものがあることが誇らしげでもあった。その一丸となった行動に、少し感動した。バックミラーを見ると後ろの車の家族連れが笑っていた。

 渋滞の中、バスはノロノロと移動し、取り囲んだままの彼と彼女達を現場に置いたまま遠ざかっていく。バスが前を詰めずにごくゆっくりと移動している。私の前の2台がハンドルを左に切って車線を変えた。直ぐ前にバスが来た。バスの最後部座席からおじさん2人が窓に張り付くようにして「壁」の様子をうかがっている。

 現場からおよそ200メートル過ぎた。バックミラーで確認すると、「壁」は保たれたままだ。美しいと思えた。1人の人間を護っている彼と彼女らの姿が、素敵だった。でも、道路ではしないほうがいい。特に女性は。

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