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カラタケ日記

派遣社員から契約社員になって9年経過。思いついたことを書いてます。

こなきじじい

いつもニコニコしている80歳の男性患者さんE。小柄で少し前かがみに歩く。目とまゆ毛がやや垂れ気味なので、妖怪のこなきじじいに似ている。

誰に対しても笑顔を絶やさず話すが、パーキンソン病を患っているせいか機敏な動作がとれない。したがって声も小さい。話しかけると見識の高いEさんは一生懸命に答えてくれるが、話の半分が聞き取れない。それでも懸命に話してくれるので残りの半分で、話の内容を推察しながら私も答える。

だが話題が途切れると、一瞬のうちに薬の効果で寝てしまう。寝てしまうと、血圧が下がるらしく病院到着時に体調がすぐれない状態になる。なので、起きたまま透析室に行ってもらえるよう運転手全員が話しかけることを心がけるが、到着時にはほぼ寝ている。

そんなことを繰り替えしていたが、ある時、運転手のAが送迎の順番を入れ替えてEさんの乗車時間を最短にすることを提案して実行したら、毎回起きた状態で透析室にたどり着けるようになった。

Eさんにとって、とても良かったし我々運転手も心から喜んだ。でも実のところ私は、送迎車の中でのEさんとの会話の時間がとても好きで心地よかった。

Eさんの人柄に触れながら聞く話半分の世界が何だかホンワカしていて、かつ想像力を膨らませてくれて楽しかった。送迎順番が変更されてEさんとの会話の時間が無くなったのは少し残念だけど、Eさんにとっては良かったのではないかと思う。

いつまでもお元気でいてください、こなきじじい。


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